東京新聞ショッパーで2008年1月〜6月まで連載させていただいたコラムをご紹介します。

●ショッパー1月号掲載記事

 最近よく「マクロビオティック」という言葉を耳にすることが多くなりました。もともとは、古代ギリシャ語のマクロ(偉大なる、大いなる)、ビオ(命)、ティック(方法)という言葉から成り立っています。基本的には、とてもシンプルな考え方で、一物全体(まるごといただく)、身土不二(その土地で採れたものをいただく)をキーワードに肉、卵、乳製品など動物性食品(アニマルフード)を摂取することを控えています。中心となる食事は、玄米、ひえ、あわ、きび、とうもろこしなど穀物をまるごと使い、その他にビタミン、ミネラルが豊富な豆や野菜、海藻などを添えた日本古来のトラディッショナルな穀物菜食。
 冬になり、毎日冷え込んでいますが、この時期おすすめの野菜と料理法についてお話すると、冬は地面の下で成長する牛蒡や大根、ネギなど根菜が多く流通します。マクロビオティックでは「陰」と「陽」で見て行きますが、陰とは、膨張、上昇のエネルギー、陽は収縮、下降のエネルギーと捉えるのが一般的です。根菜類は陽のエネルギーを持ち、体を温めてくれます。特に女性の7割が冷えを感じるという統計データがありますが、冬の冷え性さんにはうってつけの食材です。料理時間も長めに火を通すことでさらに陽性のエネルギーが得られます。この時期根菜のシチュ−などがおすすめです。

●ショッパー2月号掲載記事。

砂糖の種類とその影響

 わたしたちの食生活を取り巻く環境で日々溢れているのが、砂糖。マクロビオティックでは、砂糖を大別して二つの群に分類しています。まずは白砂糖やグラニュー糖、三温糖など単一の分子構造の単糖類、そして穀物から採取される米飴や玄米水飴、甜菜糖、メープルシロップなど分子構造が複雑な多糖類。食市場で普遍的なのは、前者が圧倒的です。後者は、自然食レストランや一部マクロビオティックを実践している人などで消費しています。それでは、どのような違いが両者にあるかというと、単糖類は体内に入ると分子構造が単純なため早く血液に取り込まれ、その結果血糖値が急激に上昇、それを押さえるために膵臓からインスリンが分泌されます。その反動のため、感情の起伏が激しくなったり、子供であれば多動症になったりといった傾向が見られます。一方、多糖類は分子構造が複雑なため、分解に時間がかかり、ゆっくりと血液に解けていきます。血糖値の上昇もゆるやかなため、それほど激しい感情の起伏など影響が少ないといえます。巷に溢れるお菓子も手頃ですが、添加物が多いのも現実。特にアトピー性皮膚炎の人は避けた方が無難です。体のことを思いやれば、ぜひ手作りのお菓子を作りたいもの。ドライフルーツに米飴、少量の小麦粉やオートミールを加えて、オーブンで焼くだけでも簡単なおやつができます。